【火を使わないお灸】せんねん灸太陽の使い方

どうも、ささたつです。

お灸といえば火を使うもの

そんな概念をくずしてくれるお灸、それが

『せんねん灸 太陽』

まあ、言ってしまえば、皮膚に直接はれるカイロみたいなもんですが…….
いちおう中にもぐさが入っているみたいです。

今日は、この太陽の

・特徴
・使い方
・適した症状
・注意点

を紹介します。

しっかりポイント押さえて使わないと、かえって体調を悪くしてしまうこともあるので、ぜひ参考にしてみてください。

太陽の特徴

火を使わない

火を使わないので当然けむりも出ませんしニオイもありません。

お灸に抵抗がある人で「火を使うのが怖い」、「けむりが臭くて無理」なんて人もいます。

そんな人にはいいんじゃないでしょうか。まずはこういったお手軽なお灸を試してみるのもいいですよね。

熱いお風呂ぐらいの温度で長時間続く

太陽の皮膚平均温度は40~50℃くらい。3時間ほど持続する。
温度の低いカイロのイメージですね。

普通のお灸は5分も続かず終わってしまうことを考えると全く違うタイプのお灸と言えます。

肌に直接はれる

火を使っているわけではないのではってそのまま服も着ることができます。なので仕事中とかでもお灸できちゃいます。

時間がない人でも太陽を張っておけばあとは仕事中ずっと温めてくれるのはありがたいです。

私も普通のお灸をやる時間がないけど体調悪くなりそうな時なんかは太陽を張って仕事していることもあります。

カイロよりツボを狙ってあたためられるのもいいですね。

太陽の使い方

めちゃめちゃ簡単です。

1、はがす

上の凸部にあるシールと、下の皮膚面のシールをはがします。
上のシールをはがすことで発熱材に空気が入り熱くなりだします。

2、はる

あとは、目的のツボにはるだけ。

お灸ということで、いちおう中にはもぐさシートが入っているみたいですが効果のほどは謎です。

皮膚面には、和紙が使われていて余分な汗を吸い取り、低温火傷になりづらくしてくれてるみたいです。

はってしばらく経つと温度が上がってきます。もし、熱くなったら我慢せずにはがすか、場所をずらして使いましょう。

粘着力が弱く一度はがすと、とてもはがれやすいので、サージカルテープにような皮膚にやさしいテープで補強してあげるといいですよ。

捨てるときは不燃ごみです。

適した症状

・肩コリ
・腰の重だるさ
・足の冷え
・生理痛
・風邪
・神経痛

などに良いでしょう。

せんねん灸太陽で期待できる効果としては

・疲労回復
・血行をよくする
・筋肉の疲れ、コリをほぐす
・神経痛、筋肉痛をやわらげる
・胃腸の働きを活発にする

コリや重だるさは直接つらい場所にはってあげればとりあえずOK。
肩こりなら肩の辛い部分、腰が重いならその重さを感じる部分にペタっと貼ってあげる感じです。

他は、症状に合わせてツボを選んであげると良いでしょう。

例えば、足の冷えや生理痛には『三陰交』にはってあげるのもいいでしょうし、胃腸症状があるなら背中の脾兪や胃兪のあたりの凝りに貼ってあげると和らぐことがあります。

冷えの強い人なんかだと普通の台座灸をちょっとやっても温度をほとんど感じません。そういった時なんかも太陽でしっかり温めてあげるのがいいんですね。

風邪なら『風門』『大椎』にあってあげるといです。

これは私もよく使います。背中のお灸はどうしても自分だとうまくできないので、太陽を張っていくことで簡単にお灸できます。

使うタイミングも大切で、なんか風邪っぽいなって時に使ってあげるのが大切です。完全に風邪引いてからだと時間がかかります。

こんな感じで、太陽も使い方次第でいろんな症状に対応できます。

注意点

皮膚の敏感な人、かぶれやすい人は低温火傷を起こしやすいので、皮膚の様子をみながら長時間つけっぱなしはやめましょう。

太陽をはった上から圧迫すると温度が上昇します。背中にはったままリュックをしょったり、腰にはったまま寝てしまうとやけどの危険があるのでやめておきましょう。

つよい痛みのある場所に、使うとかえって痛みが悪化することがあるのでやめておきましょう。

いや、ちょいちょいいるんですよ。やけどになってしまう人。

つけたまんま寝てしまって、気づいたときには火傷になってたとかあるんです。
低温火傷になってしまうと、キズも深くなるし、なかなか治らないし、めんどくさいことなるから気をつけてください。
やや熱いくらいの温度でジワジワくるもんだから深くまで火傷がいっでしまうのでほんと厄介です。

あとは、ある患者さんでお灸が良いもんだと味を占めて、痛かった膝に太陽をはったら膝の痛みが悪化してそのあと大変だった人もいました。
そのあとは、私がお灸で治したわけなんですが、炎症のある時はその熱をとるようなお灸をしないといけないので、そういうのは無理せずプロにまかせましょう!

このように痛みといってもやっていいのと、やってはいけないものがあって判別が難しいと思います。

だいたいのパターンでいうと、慢性的な痛みやある動作をしたときにピンポイントでここが痛むというのがわかる場合は大丈夫な場合が多いです。

逆に、急性の痛みで特に痛みの激しいものは余計に悪化する場合があります。ズキズキしていたり、痛む場所を触った時に熱を持った感じがする場合はやらないようにしてください。

―裏ワザ―

どうしても、熱くてにがてという人はためしてみてください。

太陽の上のシールをはがす時、ぜんぶはがさず半分だけはがす。
そうすると温度の上がり方がややおさえられるかな。

しっかり使うポイントを押さえて使えばとってもいいものなので、ぜひ使ってみてください。

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