「お灸を試してみたけど、ぜんぜん効かない。」と諦めてないでしょうか?
もしかしたらあなたはお灸をやってはみたものの、その効果を半分もだせていないうちに諦めてしまっているだけかもしれません。
基本的に、お灸はやれば直ぐに良くなる、魔法のようなものではなくて、やり続ける中かで少しずつ改善されるものです。
ある程度、続けてあげることも必要ですし、コツも必要です。
ということで、今日はお灸をうまく効かせる3つのコツを紹介していきます。
・お灸の刺激が達しているかどうか
・お灸のタイミング
・お灸中
お灸の刺激が達しているか
「お灸をやったけどぜんぜん効かない」
こういう人に多いのが、お灸の刺激がまだ達していない人。
特に症状が慢性化していて期間がながい場合、状態の悪い場合はお灸の刺激がまだ届いてなことが多いです。
カラダの状態が悪く期間が長いほど、カラダは、硬くなり、感覚が麻痺したようになっていたりします。
そういったときは、悪い芯の部分みたいのがあって、どんどん大きく層状に凝り固まっています。
バームクーヘンみたいに生優しいものでなく、もう固まりすぎて層というかゴローニャみたいにガチガチなっちゃってる人もいるわけです。
中心に届くように少しずつ岩を削るように、薄紙を剥ぐようにほぐし、やっとの事で病巣部に刺激が届くようになります。
まだ、届く前の段階でやめてしまうと、大して効果ないような感じで終わってしまうことが多いです。
でもこれは効いていないわけではなく、少しずつは薄くなっています。ただ芯の部分に届かないとその効果は自覚し辛いです。
お灸に対する感受性の強い人や、カラダの状態がひどくない人なら、一回のお灸でカラダは、変化しはじめます。
単に気持ちいいだけでなく、血流がよくなって、カラダの中から温まって行く感じもわかると思います。
「そんな感じはなかった」
「どうにもカラダの奥が冷えているという方は、試しに一壮多くお灸をしてみましょう。
何も感じない、あるい気持ちよさを感じるようなら熱が足りなかったということ。
こういった場所は毛細血管の血流が悪くなっていて冷えているばあいもあります。
その冷えを解消するだけでお灸の熱が奪われてしまうことも。
結果的に患部を刺激できない温度になってしまっていることもあります。
そんな時はもう1、2回追加してみます。それで温かさを感じるようになったら刺激が達した証拠です。
後はのんびりと体が変化するのを待つ。
たいていの場合は3回ほど繰り返せば熱をかんじてくるとおもいます。
お灸を繰り返すことによって1回より2回目、2回目より3回目とだんだん深くまで熱が浸透するようになってきます
ただ、注意していただきたいのは回数が多いほど効果が上がる訳ではないという事。
やりすぎは返って症状を悪くしてしまうことさえあります。
3から5回くらいやっても熱が届かなければ、さらに続けたとしても有効な刺激にならないことが多いです。
目安としては気持ちをさを感じるまで。気持ちよさが感じられなくなったらやりすぎです。
やりすぎよりも少し物足りないくらいの方が体は活性化すます。
刺激のタイミング
お灸も、良いタイミングでやってあげるのがいいわけです。
食事と同じで、どんなご馳走だって満腹だったら美味しくないし、何日も絶食状態ってのもよくないわけです。
程よくお腹空いたときに食べるのがいいんです。
お灸をしてあげると、体が変化していきます。
やった直後もいいんですが、だいたい半日~1日くらいかけて体がだんだん変わっていきます。
この間に血流の悪くなっていた部位が変化したり、機能が低下していた部分が回復の準備をしたりします。
そして前回のお灸の効果が残りつつ、新たなお灸をしてあげることでより効果があがるわけです。
上がっている途中でもなく、下りすぎたタイミングでもなく上りきったとこで次の刺激できるのが一番いい訳で、それが半日から1日のあたりでなる。
上がってまただんだん下がってくる、下がり切る前に次の刺激を与えてあげる
グラフ
なのでできたら具合悪い時は、毎日継続してやってあげるのがいいです。
お灸中
お灸の効果をさらに高めるためにお灸中にもコツがあるんです。これもかなり重要です。
「どうせやるなら、一番効く方法がいい」ですよね。
お灸しながらスマホをいじったりしてないですか?お灸しながらYouTubeみたりしてないですか?
はい、わたしです。
しかーしそんなやり方では十分にお灸の効果を引き出すことができないんです。
そうすればいいかというと、はお灸している部分に意識を集中して、体の中に生じる変化を感じ取ろうとすると、さらに効果が高まります。
たとえば転んで膝をすりむいて血が出ちゃった時。
傷口に気を取られると血はなかなか止まりません。むしろ傷を忘れてる時の方が出血は早くとまります。
何かに失敗して顔が赤くなり、それを意識するとさらに赤くなることがあるように、意識を傾けた部位は血流がよくなりやすいんです。
お灸の温かさを感じることに意識を集中することによって、よりお灸の刺激が活性化されるわけですね。
逆に効果を失うやり方もあります。
肩も辛いし、腰も辛いし、足も辛いしと、いろいろな症状を一気に解決、とばかりに何箇所もお灸をやると、せっかくの刺激が相殺されてしまうことがあります。
私なんかがお灸する時ってのはそれこそ何十、何百箇所とやるんですけど、そこは一応プロなんで全身やりつつも緩急つけながらやってるんですね。その感じで全身お灸まみれにしてしまうと、あっちにいかなきゃこっちにいかなきゃ状態であ~もうわからんプイってなったうんですね。
自分でお灸する時はある程度ツボを絞ってやってあげましょう。
はいということで。
お灸は効果が下がり過ぎないタイミングで続ける
お灸をするときはお灸に集中する
です。
しっかりポイント押せて楽しいお灸ライフを楽しみましょう。